底辺絵描きがいろいろ描き散らしたり書き散らしたりするブログ。
読書や音楽やゲームも趣味。PSO2プレイヤーでもあります。
たまにナマモノの絵も描きます。陰陽座とかGALNERYUSとかV
系とか。
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伊坂幸太郎、久々に読んだなぁ。いや、正確には12月頃に『夜の国のクーパー』を読んでいるから久々でもなんでもないw
10代の頃は伊坂幸太郎ばかり読んでいました。
それこそ、宗教みたいに崇拝するぐらいに読んでいたなぁ。
自分の考えや行動は伊坂小説の言葉から影響を受けていると思う。
伊坂小説のおかげで変わった部分もある。カッコつければ人格形成に大きく関わっている。
今は、昔みたいに頭から何から、全部疑問を持たずに読むことはないけれど、やっぱり好きです。
さて、私は伊坂幸太郎にとんでもなくハマったけれど、この作歌さんは、世界観が受け入れられなければ本当に読めない作家さんだと思います。
なんせ、喋るカカシのいる島に行ったり、死神がタ○レコに入り浸ったり、超能力が使える女子大生が現れたりするからなぁw
そういうのを「ふーん」って流せないと読みにくいんですよね。
この『オー!ファーザー』も設定はぶっちぎっていますね。
父親が4人いる家庭で、しかもみんな一緒に暮らしていて、特に揉め事がないどころか、一緒に麻雀してる。
笑うしかないwww
そして父親それぞれの個性が強いw
父親その1:悟…大学教授。冷静で超絶頭がいい。
父親その2:鷹…ギャンブラー。機転が利き、ヤバイ人とも仲がいい。
父親その3:勲…中学教師。ムキムキで喧嘩が強い。
父親その4:葵…元ホストでバー経営。イケメンで女性に優しい。
はい、これなんの乙女ゲーwというぐらいバラエティに富んだファーザー達ですよw
そして全員が全員、格好いい。
父親として、大人として、人として格好いい。
こんな父親たちなら4人いたら楽しそうだなって思います。
しかし、思春期の子供というのは父親ウゼエと思うのがデフォですよね。
主人公の高校生、由紀夫くんも、父親UZEEEEEEE!な感じですw
定期試験の邪魔はするわ、謎の事件に巻き込んでくるわ、もうウッザイことこの上ない!
そんな由紀夫くんの心情を察しながら読むのも楽しいですねw
話自体は事件が大量に起きすぎて「お!?」ってなる部分も多々ありますが、父親たちをはじめとする、個性の強すぎる登場人物たちの言動は読んでいてとっても楽しかったです。
伊坂さんの小説で家族を題材としたものに『重力ピエロ』があります。
こちらも複雑な家庭なんですが、仲はいい。
そして父親が格好いい。
親が、親として、大人として、人として格好いい。
そして子供はそれを感じて成長する。
『オー!ファーザー』も『重力ピエロ』もそれは同じ。
遺伝とかじゃなくて、日々の生活で親から子へ伝わっていく。
伊坂さんは、親子の絆、みたいなものを大切にしているんだなと感じました。
親は子よりも早く死んでいく。
だけれども、残った子供が親から学んだ何かを受け継いで、次の子供なり誰かへなりと、伝えられたら素敵だな、と思いました。
その為にも、次世代に恥ずかしくない格好いい大人にならなきゃなぁ。
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