底辺絵描きがいろいろ描き散らしたり書き散らしたりするブログ。
読書や音楽やゲームも趣味。PSO2プレイヤーでもあります。
たまにナマモノの絵も描きます。陰陽座とかGALNERYUSとかV
系とか。
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『VANILLA FICTION』3巻が出ていました。
今回の表紙は雪彦とエリちゃん。毒々しい黄緑とピンクが目立ちますねぇ。
今回は、1,2巻では流されるまま、決心もつかないままの佐藤先生と太宰がそれぞれの覚悟を決めます。
佐藤先生が自分の生き方に固執して決断できない一方で、雪彦は息子のために迷うことなく覚悟を決める。
その対比の描き方はさすが大須賀先生と言うしかない。
大須賀先生の作品は今までも、主人公の覚悟と戦いが描かれていましたが…。
今回はどうなるんだろう。高校生の安藤と潤也、殺し屋の蝉、今回は小説家の佐藤忍。
今までの主人公よりも年齢はいってる(31歳)の佐藤先生だけど、社会経験は乏しいし、偏屈だし、悲観的だし、無駄に頭でっかちですぐに泣くしなんか頼りない。
今までの大須賀作品の中で一番心配な存在かもしれない…。
そんな先生がエリちゃんを守ってあげられるのか…。今後に期待してます。
対して雪彦と息子のドラジェのシーンは癒やしと萌えの宝庫ですありがとうございました。
2巻では雪彦は喧嘩したいがために警察官になったキレ者クソDQNとして描かれてましたが、3巻では、いい父親してますね。
一見DQNのようだけどまともなことも言っている。
「目的と手段を混同するなよ。」
なぜこの人はこんな難しいことをあっさりとできてしまうんだろう。
ドラジェの言うように変で悪い大人なんでしょうね。
でも、人間なんて、ちょっと変でちょっと悪いぐらいでいいのかもしれない。
子供に恥ずかしくない生き方ができるなら。
後半で佐藤先生が放つ「大人としての責任を果たそう。」という言葉も難しい。
大人としての責任ってなんだろう。社会人として、親として、常識人として、どれも似ているようで違うと思う。
大人としての責任って何だろう。私はクソな大人だからよくわからん。
でも、子供が、大人になるのも悪くないと思えるようにすることがソレかな、と思うときがある。
現実の世界では佐藤先生も雪彦も煙たがられる大人なんだと思う。
でも、この話はFICTIONだから、もっともっと、良くて悪いことをたくさんしてほしいなと思います。
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